「ゆるり」の一週間は、冷めた石窯に薪で火を焚くことからはじまります。小さな石窯ですが、パンを焼くために必要な300℃の熱を蓄えるには、6、7時間・・・夏場は大変ですが、しっかり焚いて美味しいパンを焼きたいと頑張っています。そして、何より、食べてホッとできるようなパン・・・お母さんが握ってくれたおにぎりのようなやさしいパンを焼きたいと思っています。
・・美味しくて体にやさしい材料です・・
*小麦粉・・北海道産
*酵母・・・ホシノ丹沢天然酵母
(野生酵母と麹から造られたもの)
*塩 ・・・沖縄シママース、フランスゲランド天日海塩
*油脂・・・オーガニックショートニング
(トランスファットフリー)
よつ葉バター、オリーブ油
*砂糖・・・鹿児島産粗糖、沖縄県産黒糖
*卵 ・・・地元産新鮮たまご(きららのさと)
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*蓄熱式「ゆるり小さな手作り石窯」のお話* 2026.05
毎朝、4時頃、まず石窯に丸めた新聞紙と小枝を入れ、火を焚き始めます。
珈琲を淹れて、トーストを食べながら、ちょっとずつ小枝を足し、炎を大きくしていきます。
そして、一晩寝かせて発酵させたパン生地を切り分け丸め、パンを作る仕事を始めます。ひとりもくもくとする作業ですが、ラジオを聴きながら、時々ストレッチしたり、石窯の薪をくべたり、大好きなパンを作るとても楽しい仕事です。
石窯の前日の残り熱が約100℃、そこから280℃~300℃を目指して薪を焚きます。
この300℃という温度は、石窯の上にどっさりとつんである「わら入りの土」に蓄える熱の温度です。
なぜ「わら入り」かということですが、これは、壁土を再利用したからです。
アースオーブンについて調べたとき、土にわらを混ぜるとありました。
その時ちょうど抜こうとしていた壁がありました。
空気を含み、蓄熱効果も高く、石窯にはとてもよかったようです。
スイッチも調整機能もない石窯ですが、壁土の中に温度計を差し込み、蓄熱温度を測っています。
ただ、壁土が300℃に蓄熱されたとき、窯内部を囲む蓄熱レンガも300℃だとパンは丸焦げです。蓄熱レンガを250℃あたりを目指し、最後までごうごうと焚かず、炭火でやわらかく仕上げます。・・・わかりにくい話です。
16年の間にだんだんわかってきて、自分なりの理解ですが、ガスバーナーで例えると蓄熱レンガが炎、壁土は電池のような感覚です。
パンの発酵に合わせ、この蓄熱を仕上げるのは、とても難しい作業です。
煙突のとおり具合や、灰の量、風の強さ、湿度でも変わってくるので、毎日挑戦です。
ようやく安定して同じように焼けるようになりましたが(たまに失敗します)、
今思えば、未熟なまま開店し、パンを焼いていました。
それでも買って下さったお客様に感謝でしかありません。
続く